ニデックオーケーケー とは?取り扱っているマシニングセンタを紹介 | マシニングセンタ大解剖
企業情報
ニデックオーケーケー とは?取り扱っているマシニングセンタを紹介
公開:2024.02.28 更新:2024.06.03ニデックオーケーケー株式会社は歴史ある企業ですが、近年ニデックグループに加わり、新たな成長を遂げています。その主力製品は工作機械であり、特にマシニングセンタを取り扱っています。これらのマシニングセンタは、金型や治具工分野から量産加工まで幅広い用途に対応し、高速性能と高精度加工を実現しています。
目次
ニデックオーケーケーとは?製品ラインナップを紹介
1915年に創業したニデックオーケーケー株式会社は、2022年にニデックグループに加わったことで、経営姿勢が一変しました。2023年には完全子会社となり、グループとの連携で成長を加速させることができるようになりました。同社の工作機械は製造業界に欠かせない存在であり、特に工作機械事業本部はニデックグループの成長を支える重要な役割を果たしています。
◇企業理念
ニデックオーケーケー株式会社は地球環境を保全するために不可欠なソリューションを提供することで、100年を超えて成長し続けることを使命としてこれまで世に製品を送り出してきました。
ニデックオーケーケー株式会社の企業理念は、「社是」「使命」「目指す姿」「価値観」「行動規範」からなっています。まず「社是」では科学・技術・技能の一体化と、誠実な心を込めた製品の生産による社会貢献と企業としての繁栄が挙げられています。
そして「使命」として世界一高性能なモータで地球に貢献すること、「目指す姿」として100年を超えて成長し続けるグローバル企業であること、「価値観」として”“NidecWay”「挑戦への道」という考え方、「行動規範」として3Q6Sや3P(proactive,professional,productive)の徹底などが掲げられています。
◇環境方針
ニデックオーケーケー株式会社は、工作機械製造業界において、「マザーマシン」として重要な役割を果たしています。工作機械は、生活に欠かせない製品を作る上で欠かせない部品を製造するために使用されます。このように、工作機械は様々な産業分野において必要不可欠な存在であり、その製造によって生活が支えられています。
ニデックオーケーケー株式会社は、社会的使命としてマザーマシンの製造を担い、部品ごとに確かな品質を積み重ねてきました。100年以上にわたる実績とお客様からの信頼を基盤に、環境負荷の低減とエネルギー効率の向上に向けた取り組みを進めています。
具体的には、CO2削減や省エネに貢献する工作機械の開発を推進し、環境負荷の低減とお客様の環境経営への貢献を目指しています。
◇製品ラインナップ
ニデックオーケーケー株式会社は立て形マシニングセンタ の市場投入に成功した1970年代以降から現在にわたり、あらゆる産業の加工において設備導入がなされています。同社のマシニングセンタは多様な場面における加工を実現するために、工業用セラミックスの形状加工を行うGCシリーズ、精密機器分野での特殊金属材加工を行うαシリーズ、EV関連部品等の量産加工を行うHMシリーズなど、豊富な製品ラインナップを取り揃えています。
ニデックオーケーケーが扱う立て形マシニングセンタ
画像出典先:ニデック株式会社
ニデックオーケーケー株式会社が取り扱う立て形マシニングセンタは、「重切削、高剛性」をコンセプトに、安定した高精度の加工を実現します。これらのマシニングセンタは、金型加工だけに留まらず、工業用セラミックスの形状加工(GCシリーズ)や精密機器分野での特殊金属材加工(αシリーズ)など、多岐にわたるラインナップを誇ります。ここで、ニデックオーケーケー株式会社が提供するいくつかの立て形マシニングセンタを紹介します。
◇立て形マシニングセンタとは?
立て形マシニングセンタは、コンピューター数値制御(CNC)化された金属加工設備の一つで、その特徴は切削工具を装着する回転軸が垂直方向に配置されていることです。その汎用性の高さと使い勝手の良さから、立て形マシニングセンタは工作機械の中でも特に広く使用されています。
XYZの3軸で制御される立て形マシニングセンタは、特に一面加工に適しており、プレート加工などを得意としています。
◇ニデックオーケーケーが扱う立て形マシニングセンタ
ニデックオーケーケー株式会社の立て形マシニングセンタより、重切削向けの「VM/RⅡシリーズ」、高精度加工向けの「VPシリーズ」、金型や精密部品向けの「VB53α」をご紹介します。
VM/Rシリーズ VM43RⅡ
ベストセラー機を更新したVM/RシリーズVM43RⅡは、金型、一般部品加工、チタン等の難削材部品の加工まで対応する立て形マシニングセンタです。VM/RシリーズVM43RⅡは切削性と精度の高さが特徴であり、コストパフォーマンスに優れています。
また本体の剛性をさらに高め、 ワークへの接近性やメンテナンス性も向上し、従来製品よりも各段に使いやすくなっています。さらに各送り案内面は精度と剛性に優れた角形すべりガイドを踏襲し、50番テーパー主軸も用意されています。
VPシリーズ VP400
VPシリーズVP400は高速性能と高精度加工を両立させ、金型、治工具、量産加工といった分野などで革新的な性能を発揮します。
主軸にはモータライズドスピンドル(MS)方式が採用されており、広域高出力のモータが一体化しています。これにより、立ち上がり時間はわずか1.5秒(オプション装備時)という驚異的な速さで、停止状態から12,000回転/分まで素早く回転します。さらに、オプションで高速主軸20,000回転/分にも対応可能です。
VB53α
VB53αは金型、精密部品向けに高速加工時の残留振動を極限まで抑え、加工面品位の向上と加工時間の短縮を実現した立て形マシニングセンタです。金型の高速高品位加工を支援するため、リニアスケール、高分解能(小リード)ボールねじ、ハイパーHQモードB、大容量データサーバが標準装備されています。
また一般工場環境における温度変化に適応するため、環境熱変位補正「ソフトスケールCube」を搭載することで加工精度の安定化をサポートしています。
ニデックオーケーケーが扱う横形マシニングセンタ
横形マシニングセンタとは切削工具が作業台に対して水平方向に取り付いている、CNC化された金属加工設備です。ニデックオーケーケー株式会社が扱う横形マシニングセンタは、EV関連部品等の量産加工(HMシリーズ)等、多様化するユーザーのニーズに迅速に対応しています。
◇横形マシニングセンタとは?
横形マシニングセンタとはコンピューター数値制御化がなされた金属加工設備の一種で、切削工具が作業台に対して水平方向に取り付いているのが特徴です。制御軸数がXYZ+Bの4軸によって制御されており、B軸が360°域での多面加工を可能としていることから、横形マシニングセンタは多面体加工が得意とされています。
◇ニデックオーケーケーが扱う横形マシニングセンタ
以下でニデックオーケーケー株式会社が扱う3つの横形マシニングセンタをご紹介します。
HMCシリーズ HMC400
自動車や一般産業機械などの量産部品加工に適したHMCシリーズ HMC400はクラス最大級の高速性が特徴の横形マシニングセンタです。早送り速度は63m/min、最大送り加速度は1Gという高速性を実現したことから、加工の効率アップを目指せます。
HMCシリーズ HMC400で対応できる加工の種類は幅広く、鉄系の低速重切削からアルミ系の高速切削まで行うことが可能です。また自動治具インターフェースにも柔軟に対応しています。さらに天井シャワーとテーブル前後にコイルコンベヤ2基を標準装備しているのも特徴です。
HMシリーズ HM400/HM500S
横形マシニングセンタの人気シリーズであるHMシリーズ HM400/HM500Sは、マシニングセンタの基本性能であるスピード、精度、パワー、剛性を徹底的に高めた製品です。またクラス最速・最強を誇り、性能を向上させながらもコストを抑えることに成功しています。
そしてHMシリーズ HM400/HM500S においては50番テーパ主軸も用意されています。
テーブル固定形 HPM40
HPM40はゼロダウンタイムを目指しているのが特徴です。
またアームレスATC及びベッド中央のチップポケットは、安定した量産稼働を提供します。
さらに軸芯冷却機能が各軸ボールねじに用意されています。
ニデックオーケーケー株式会社は、モータやマシニングセンタの製造を行うグローバル企業であり、高性能で高効率な製品を提供し、地球環境の保全に貢献しています。同社の製品ラインナップには、立て形マシニングセンタや横形マシニングセンタなどが含まれており、各種産業の加工ニーズに応える豊富な製品が揃っています。
立て形マシニングセンタではVM/RシリーズやVPシリーズ、VB53αが主力製品であり、高精度な加工を提供しています。一方、横形マシニングセンタではHMCシリーズやHMシリーズ、HPM40などが人気であり、高速性と高精度を両立した製品が特徴です。これらの製品は、ユーザーのニーズに迅速に対応し、生産性の向上に貢献しています。
メディア推奨 メーカー6選