マシニングセンタの利点と将来性~株式会社ツガミの製品を紹介 | マシニングセンタ大解剖
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マシニングセンタの利点と将来性~株式会社ツガミの製品を紹介
公開:2024.04.18 更新:2024.05.08株式会社ツガミは、1937年に設立された小型超精密工作機械メーカーで、自動旋盤、研削盤、マシニングセンタ、転造盤などの製品を提供しています。高精度な小型製品にこだわり、自動車や家電などの業界で信頼されています。
また、アフターサービスにも力を入れ、製品の保守・修理や技術サポート、部品の供給を提供しています。さらに、定期的なNCスクールで技術や知識の習得をサポートしています。
今回は、マシニングセンタの将来性や導入時の問題点についても解説しています。
目次
マシニングセンタの利点と将来性
マシニングセンタは、近年の製造業界において急速に普及している技術のひとつです。その利点と将来性について詳しく解説します。
◇製造作業における完全無人化が実現
マシニングセンタの最大の特徴は、製造作業の完全無人化が可能であることです。これにより、24時間体制での生産が可能となり、生産性の向上が期待できます。
無人化により、作業員の介入が不要となり、作業の一貫性と品質の安定化が図られる点も利点です。また、繁忙時や急な大量生産の際にも、迅速に対応できるため、生産計画の柔軟性も高まります。
◇作業効率化と作業員の安全を確保
作業効率が大幅に向上し、短時間での大量生産が可能となることはマシニングセンタの大きな利点です。自動化による一貫性によって、作業の精度向上も期待され、高い品質の確保につながります。さらに、危険な作業環境や高温、高圧の環境下でも作業を行えるため、作業員の安全を確保という点でも力を発揮します。
◇年平均5.1%の成長率があると予想
近年、技術革新と産業のデジタル化の進展により、マシニングセンタ市場が急速に成長している点も見逃せません。特に、自動車産業、航空産業、医療機器産業など、高精度加工が求められる産業での需要が高まっています。
今後、世界のマシニングセンタ市場は年平均5.1%の成長率が見込まれており、その需要はさらに拡大していくと予想されています。
効果的なマシニングセンタ導入は簡単ではない
マシニングセンタの導入は製造業界に多くの利点をもたらしますが、同時に直面しやすい問題点も存在します。以下に主な問題点とその対処方法について説明します。
◇CADやCAMなどの難解なプログラムを使いこなす必要がある
マシニングセンタの運用において、CADやCAMのプログラムを効果的に使用する能力は、生産効率や品質に直結する重要な要素です。しかし、これらのプログラムは高度で複雑な機能を持っており、従業員がこれらを適切に扱うためには一定のトレーニングや専門家によるサポートが必要です。
◇故障への対応とメンテナンスの困難さ
マシニングセンタは高度な精密機械であり、その複雑さから故障や不具合が発生する可能性が高いです。これに対応するためには、専門的な知識と経験が必要であり、それに伴うコストや時間が増大する可能性があります。
また、機械のメンテナンスも定期的に実施する必要があり、そのためのコスト発生もデメリットです。
◇アフターフォローが充実した業者を選定するのが大切
マシニングセンタの導入に際して、上述したような問題を回避するためには、業者のアフターフォローが極めて重要です。適切なサポート体制が整っていないと、機械のトラブルや不具合に迅速に対応できず、生産中断や機械の性能低下が発生する可能性があります。
そのため、マシニングセンタの導入において業者選定を行う際には、製品の品質だけでなく、アフターフォローやサポート体制の充実度も確認することが重要です。
工作機械の老舗・株式会社ツガミ
ここからは、サポート体制やアフターフォローが充実している業者として評判の高い株式会社ツガミをご紹介します。
◇1937年設立の伝統ある小型超精密工作機械メーカー
株式会社ツガミは1937年に設立され、長い歴史と実績を持つ小型超精密工作機械メーカーです。ツガミは自動旋盤、研削盤、マシニングセンタ、転造盤という幅広い製品ラインナップを持ち、数少ない総合工作機械メーカーとして知られています。
ツガミの特徴は、高精度な小型製品へのこだわりです。ツガミが追求する高精度の小型製品は、自動車、家電、パソコン、スマートフォンなど多様な製品に活用され、その信頼性と高品質により、多くの業界で信頼を得ています。
◇アフターサービスにも注力
アフターサービスが充実している点も、ツガミが業界で高い評価を得ている理由のひとつです。ツガミでは、長い歴史と経験を活かし、製品の保守・修理、技術サポート、部品の供給など、幅広いサービスを提供しています。
さらに、NCスクールを定期的に開催しているのも特徴で、各種製品の基本的な操作から高度なプログラミングまで、NC技術に関する知識とスキルの習得をサポートしています。
ツガミの高性能マシニングセンタ
株式会社ツガミで製造・販売している製品の中から、特におすすめのものをご紹介します。
◇立て形マシニングセンタ
画像出典:株式会社ツガミ
ツガミが販売している立て形マシニングセンタには、「VA4/VL4」「VA3/VL3」「VA2」の3種類があります。
VA4/VL4
コンパクト設計の立て形マシニングセンタで、広いツーリングゾーンとロングストロークの仕様が特長です。大物ワークや多数のワークを効率的に加工できる上、最大21本の工具が収納できます。
VA3/VL3
大物ワークや多数個取り付けに対応したBT30高速マシニングセンタです。主軸、ATC、ツールマガジンが分離しており、ツーリングが容易です。ツールの標準装備は20本です。
VA2
省スペース設計とロングストロークを特徴としたマシニングセンタです。横幅1,040mmの超コンパクトな設計でありながら、小物ワークの高速・高精度加工に適しています。
◇ターニングセンタ
画像出典:株式会社ツガミ
ツガミが提供しているターニングセンタ「B038M SS38MH-5AX」は、スイス型自動旋盤とマシニングセンタを融合させた生産型複合加工機です。同時5軸加工が可能で、長尺ワークや高速工具主軸を使用して高能率加工が実現できます。収納できる総ツール本数52本で、多機能な設計が施されています。
マシニングセンタは製造業界で急速に普及しており、その利点と将来性に注目が集まっています。無人化による24時間体制の生産や高い作業効率、安全性が特筆されます。今後は自動車、航空、医療機器などでの需要拡大が見込まれ、市場は年平均5.1%の成長率を示すと予想されています。
ただし、導入にはCADやCAMの複雑なプログラムを使いこなす技術が必要であり、機械の故障やメンテナンスにも対応できる業者選定が重要です。
株式会社ツガミは、1937年に設立された工作機械メーカーで、自動旋盤、研削盤、マシニングセンタ、転造盤を提供しています。特に高精度の小型製品に注力し、アフターサービスも充実しています。
マシニングセンタ大解剖では、マシニングセンタの種類と構造、導入のメリット・デメリットを徹底解説しています。ぜひ他の記事もご覧ください。
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