技術革新を続ける豊和工業株式会社のマシニングセンタ | マシニングセンタ大解剖
企業情報
技術革新を続ける豊和工業株式会社のマシニングセンタ
公開:2024.02.28 更新:2024.03.05豊和工業株式会社のマシニングセンタは、常に技術革新を続け、産業界に革新をもたらしています。豊和工業株式会社は長い歴史の中で培った豊富な経験と知識を活かし、最先端の製造技術を取り入れながら、常に新たな挑戦に果敢に取り組んでいます。その結果、豊和工業株式会社のマシニングセンタは、高い生産性、精度、信頼性を兼ね備え、幅広い産業分野で活躍しています。
目次
ものづくりに挑戦し続ける豊和工業株式会社
豊和工業株式会社は100年を超える歴史を持ちながら、常に変革に挑戦してきました。長年蓄えられた技術とノウハウを駆使し、最先端技術製品を生み出す豊和工業株式会社についてご紹介します。
◇豊田式織機から始まった100年の歴史
1907年に創業した豊和工業株式会社は、豊田式織機の製造販売からスタートしました。スタートこそ織機からでしたが、そこから常に変革を求める姿勢を崩さず、時代のニーズに合わせて変化し続けてきました。その結果、現在ではロボット、SIer事業や特殊車両、サッシやドアなど幅広いジャンルの製品に携わっています。これからも豊和工業株式会社は変革の姿勢を持ち、技術力を磨き続ける向上心があります。
◇国家資格とJIS規格の認証
豊和工業株式会社は機械の進化に頼るのではなく、個人の技術が高品質の製品を生み出すと考えています。そのため、国家資格取得者が多数在籍しており、社員のスキルアップや技術の継承にも力を入れています。主要事業部ではISO9001:2015の品質マネジメントシステム認証を取得し、建材事業部では新JIS認証を取得しています。
これらの認証は、豊和工業株式会社の製品が厳格な品質基準に適合していることを示しており、信頼性の高い製品を提供していることを証明しています。
様々な場面で活躍する豊和工業の製品
画像出典先:豊和工業株式会社
様々な産業分野や製造プロセスにおいて優れた性能を発揮する豊和工業株式会社の製品は、その高品質と信頼性により広く活用されています。ここでは、豊和工業株式会社の幅広い事業内容や優れた技術について詳しく解説します。
◇豊和工業の幅広い事業内容
豊和工業株式会社は、様々な産業分野において幅広い事業を展開しています。まず、工作機械部門では、高生産性や省エネルギー化を追求したマシンが活躍しています。トランスファマシンやFTL・FMSなどの製品は、高速・高精度な加工を実現し、FA工作機械ユニットやタレットヘッドマシンなどの豊富なラインナップも提供しています。また、産業用ロボットを活用した自動化システムの提供も行い、自動化ニーズに応えています。
さらに、豊和工業株式会社はパワーチャックの製造でも知られており、近年では人手不足対策や生産性向上の要望に応えるため、AJC用チャックH3QJシリーズを開発しました。これにより、ロボットやローダによる爪の交換が可能となり、幅広いユーザーに利用されています。また、ロッドレスシリンダやクランプシリンダなどの機械工学技術を駆使した製品も提供しており、業界のトップレベルとして評価されています。
さらに、電子機械部門では、セラミックグリーンシート関連装置「ν-ceraシリーズ」を提供し、IT業界に貢献しています。電子機器の高密度化や高精度化に貢献し、市場のニーズに応えています。豊和工業株式会社は、技術と経験を駆使して、様々な産業分野で革新的な製品を提供し続けています。
◇生産性を向上させる豊和工業の技術
豊和工業株式会社の工作機械部門では、切粉トラブルに対して徹底的に対応し、生産性を向上させるための革新的な技術を展開しています。まず、「止まらないマシン」の開発により、切粉が主要なトラブル要因であることに着目しました。
さらに、切粉の処理能力向上にも注力しており、切粉洗浄技術を導入しました。この技術では、切粉を堆積させることなく洗い流すことが可能であり、加工室内全域の洗浄を行うスプリンクラー洗浄も採用されています。切粉の直下排出ベッドや適切な洗浄方法の選択により、切粉の堆積と侵入を効果的に防止しています。
さらに、徹底した切粉の除去とメンテナス性の向上も実現しています。クーラントユニットのろ過による切粉の除去や、メンテナンス作業を容易にするメンテナンスドアの設置など、トラブル発生時の迅速な対応が可能となっています。
また、自動化・高生産化を実現するための技術も提供しています。ビルトインローダーや治具チェンジャーなどの技術を活用することで、生産ラインの効率化や作業時間の短縮を実現しています。豊和工業株式会社は、これらの革新的な技術によって、生産性を向上させるとともに、顧客のニーズに柔軟に対応しています。
豊和工業のマシニングセンタ
豊和工業株式会社のマシニングセンタは、今後普及が進むEVやPHVといった電動車のアルミ部品の量産加工に特に適しています。これらの需要の増加に応えるため、豊和工業株式会社は高生産性を発揮し、ライン対応可能なマシニングセンタ「MBN/HMPシリーズ」を提供しています。
◇横形マシニングセンタ:HMP-350HC1
豊和工業株式会社の横形マシニングセンタから、「止まらないマシン」と「モジュールマシン」の特徴を備えた「HMP-350HC1」をご紹介します。
HMP-350HC1は、加工室を分離することにより切粉やクーラントの機能室への侵入を防止する特長があります。また、切粉が溜まらないカバー構造と最適な洗浄方法により、切粉の堆積を防ぎ、生産性を向上させます。
さらに、1次フィルターとサイクロンフィルターにより、クーラント内の切粉やスラッジを徹底的に除去します。豊富なオプションを用意し、多様な部品や生産形態に対応可能であり、小型部品から大型部品まで幅広く加工できます。ATC装置も大径・ロングツールに対応し、40本のツール本数を標準仕様で提供するなど、高い加工効率を実現します。
◇立て形マシニングセンタ
豊和工業株式会社の立て形マシニングセンタより以下の2つのマシニングセンタをご紹介します。
MBN-460VQ1
MBN-460VQ1は、切粉やクーラントトラブルに徹底的に対応する「止まらないマシン」のコンセプトのもと、高稼働率を追求しています。加工室と機能室の分離により切粉トラブルを大幅に削減し、スピンドルやLMガイドなどの部品交換を容易化してライン停止時間を最小限に抑えます。
さらに、剛性の向上によりサイクルタイムを短縮し、安定した生産を実現します。省スペースを追求し、機幅1400mmで自動車部品加工に十分な加工領域(X軸:600mm)を確保しています。充実した標準装備も特長であり、A軸インデックスやクーラントユニットを標準搭載しています。
MKN-TS335VT
MKN-TS335VTは、小物部品の多量生産に最適な立て形ツインスピンドルマシンです。2軸の加工軸を搭載することで、同じマシンタイムで生産量を倍増させます。1台で2台分の生産能力を有するため、同じ生産量を実現する際に設置スペースを削減できます。このマシンは、効率的な生産性向上を実現し、小物部品の生産ラインを効率化します。
豊和工業株式会社は100年以上の歴史を誇り、変革と技術革新に挑み続けています。同社は豊田式織機からスタートし、その後、ロボットや特殊車両、建材など多岐にわたる製品を展開してきました。国家資格やJIS規格の認証を取得し、高品質な製品を提供しています。
豊和工業株式会社の製品は、様々な産業分野や製造プロセスにおいて優れた性能を発揮しています。工作機械部門では、高生産性や省エネルギー化を追求したマシンや自動化システムを提供しており、パワーチャック製造や電子機械部門の貢献も顕著です。 特に、電動車の部品加工に適したマシニングセンタ「MBN/HMPシリーズ」は、その高い生産性と信頼性で注目を集めています。
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