稼働率向上を目指すファナック!マシニングセンタの特徴を紹介 | マシニングセンタ大解剖
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稼働率向上を目指すファナック!マシニングセンタの特徴を紹介
公開:2024.02.28 更新:2024.03.05ファナック株式会社は、産業界に革新をもたらす先進的なテクノロジーとソリューションの提供を使命とし、その中でも稼働率向上に注力しています。その一環として、マシニングセンタを通じて高度な切削加工を実現しています。このマシニングセンタは、高い剛性の機械構造や多彩な主軸ラインナップにより、幅広い分野に適用可能です。こちらでは、ファナック株式会社の目標や取り組みに焦点をあててご紹介します。
目次
ファナックの目指すものとは?
ファナック株式会社が目指すものは、産業界に革新をもたらす先進的なテクノロジーとソリューションの提供です。革新的な製品やサービスを通じて、顧客のニーズに応え、生産性を向上させることを目指しています。そのために、常に最先端の技術開発に取り組み、産業の未来を切り拓いていくことを使命としています。
◇稼働率向上を目指すファナック
ファナック株式会社は、主に工作機械用CNC装置や産業用ロボットの製造を手がけています。ファナック株式会社の特徴は、世界トップクラスのシェアを持ち、明確で透明性のある企業理念を掲げていることです。
これは、組織の衰退を防ぐために重要な要素です。ファナック株式会社の研究開発の基本姿勢は、少ない部品で信頼性の高い製品を低コストで提供することです。この姿勢は、製品が壊れないようにするだけでなく、万が一故障が発生してもすぐに検知し、修理可能な状態に保つことを目指しています。
そして、ファナック株式会社の目標は、世界中の工場の稼働率向上です。これは、製造プロセスを効率化し、生産性を向上させることで、企業の競争力を高めることを意味します。
◇多種多様な製品の取り扱い
ファナック株式会社は、高信頼性、高性能、低コストをモットーに、世界中で高い評価を受けています。以下でラインナップの一部をご紹介します。
FA製品には、シンプルな機械から複雑な複合機械や産業機械まで制御するCNC(Computer Numerical Control)や、小型や大型の機械を動かすモーター、高出力で高品質が特徴のレーザー発振器があります。
ファナック株式会社はさまざまな種類のロボットを提供しています。その中には、協働ロボット、スカラロボット、ゲンコツロボット、ミニロボット、アーク溶接ロボット、中小型ロボット、大型ロボット、パレタイジングロボット、塗装ロボットなどがあります。これらのロボットは、異なる用途や産業分野で活用されています。
ロボマシン製品には、高速、高精度、高効率な小型切削加工機のロボドリル、精密成形性能の高い電動射出成形機のロボショット、そして高信頼性で高性能なワイヤ放電加工機のロボカットがあります。ロボドリルについてはこの後詳細にご紹介します。
ファナックのマシニングセンタ
画像出典先:ファナック株式会社
ファナック株式会社のマシニングセンタは「ロボドリル」という名称で発売しています。これらのマシニングセンタは、高度な切削加工を行うための機械であり、ファナック株式会社の最先端技術が集約されています。
◇ファナックのマシニングセンタの特徴と新機能
ファナック株式会社のマシニングセンタは、高速・高精度・高効率な小型切削加工機であり、最新のα-DiB Plusシリーズではさらなる進化を遂げています。
加工モード設定機能は、加工内容に応じて最適なパラメータを簡単に切り替えられる機能です。これにより、機械の挙動や加工結果を最適化することが可能で、熟練者でなくても効率的な加工が実現できます。加工モードは、「部品」「形状/金型」「IT」「5軸」といった4つの加工品種から選択でき、オーバラップや補正機能など、設定可能なパラメータ数も増やされました。
さらに、使いやすさも向上しています。加工モードを簡単に選択できる画面が用意され、加工プログラム中でのMコードによる変更も可能です。また、パラメータの調整機能も提供され、熟練者がさらに細かな設定を行うこともできます。
この新機能により、加工性能が向上し、さらに効率的な加工が可能になります。ファナック株式会社のロボドリルは、加工の高度化と使いやすさの両面で進化を遂げ、幅広いユーザーにとって価値のあるマシニングセンタとなっています。
◇ファナックのロボドリル:Series 31i-MODEL B Plus
ファナック株式会社のロボドリル最新機種であるSeries 31i-MODEL B Plusは、高い剛性の機械構造と多彩な主軸ラインナップにより、幅広い分野に適用できます。加工性能の向上にも注力しており、最新のCNCテクノロジーを活用し、非切削時間を短縮しました。また、主軸加減速時間と発熱を低減したタッピング主軸を採用し、アルミ部品の軽切削加工に最適化されています。
さらに、稼働率の向上にも重点を置いており、「壊れない、壊れる前に知らせる、壊れてもすぐ直せる」というコンセプトに基づいた新機能を搭載しています。例えば、各軸の可動部カバーの改良により、切粉排出性能とカバーの耐久性を向上させ、突発的な故障によるダウンタイムを削減するための予防保全機能や復旧機能が強化されています。また、ROBODRILL-LINKiというPCソフトウェアは、工場全体の設備の稼働実績を収集し、稼働率改善に貢献します。
さらに、多機能イーサネットの搭載も行われ、高速通信や各種通信規格への標準対応が可能となっています。
技術向上を目指す方にファナックの研修
ファナック株式会社は、常に技術の最先端を追求し、産業界に革新をもたらすために努力しています。その一環として、研修事業をおこなっています。これらの研修は、ファナック株式会社の豊富な経験とノウハウに基づいており、参加者がより高度なスキルを身につけることをサポートします。
◇ファナック研修設備の目的と内容
ファナック株式会社の研修設備であるファナックアカデミは、ファナック株式会社の商品を効果的に活用し、工場の品質や生産性の向上、コスト低減に貢献することを目的としています。この研修施設では、実務に即した実習を主体とした各種研修コースが常時開催されています。
研修設備の特徴として、広々とした教室や豊富な実習機材、研修システムが整備されており、参加者が実際の作業に即してスキルを磨くことができます。実習中心の研修コースは、参加者が研修を受けた後、直ちに実務で応用できるよう設計されています。
また、隣接する宿泊施設のファナックゲストハウスでは、研修期間中の滞在を快適に過ごせるよう、ゆったりとした宿泊室や温泉を利用した大浴場などの施設が提供されています。これにより、参加者は疲れを癒しながら、充実した研修期間を過ごすことができます。
ファナック株式会社の研修設備は、豊富な経験とノウハウを持つベテランの講師陣によって支えられており、参加者が最新の技術やベストプラクティスを学び、実践的なスキルを身につけることを目指しています。
◇マシニングセンタに関するコース
ファナックアカデミのマシニングセンタに関するコースは、以下のようになっています。
NC基本(マシニングセンタ系)コースは、マシニングセンタ系CNCの基本機能を習得することを目的としています。対象は初めてマシニングセンタ系CNCを使用する方で、内容はCNCの基本知識や操作、Gコードによる加工プログラムの作成、診断機能、PMC、サーボの仕組みなど幅広い内容を学びます。
プログラミング CNCプログラミング短期習得(マシニングセンタ系)コースでは、マシニングセンタ系の基本プログラミングを習得します。対象はマシニングセンタ系プログラムを短期間で習得したい方で、内容はフライス盤やマシニングセンタ用のマニュアルプログラミングを学びます。
CNCカスタムマクロコースでは、変数や関数演算を利用したプログラミングを学びます。対象はCNC基本(マシニングセンタ系)コースを受講した方、または同等の知識を有する方で、内容は類似異形状や穴あけサイクル、ポケット加工などのマクロプログラムを作成する手法を学びます。
CNCサーボビューアコースは、サーボビューアの使い方を習得し、CNC工作機械の動作を波形で観測する方法を学ぶことを目的としています。対象はCNC基本マシニング系コース、基本旋盤系コースを受講済みの方、または同等の知識を有している方で、内容はサーボビューアの使用方法について説明および実習を行います。
ファナック株式会社は、産業界に革新をもたらす先進的なテクノロジーとソリューションの提供を使命とし、そのために常に最先端の技術開発に取り組んでいます。ファナック株式会社は工作機械用CNC装置や産業用ロボットを主力製品としており、世界トップクラスのシェアを誇ると同時に、厳密で透明性のある企業理念を掲げています。
ファナック株式会社の特徴は、少ない部品で信頼性の高い製品を低コストで提供することにあります。この姿勢は、製品が壊れないようにするだけでなく、万が一故障が発生してもすぐに検知し、修理可能な状態に保つことを目指しています。
ファナック株式会社のマシニングセンタは、「ロボドリル」という名称で提供されており、高度な切削加工を行うための機械であり、最新の技術が集約されています。最新機種であるSeries 31i-MODEL B Plusでは、高い剛性の機械構造や主軸ラインナップの多様性、非切削時間の短縮など、加工性能の向上に注力しています。また、故障の予知と即時対応を可能にする新機能も搭載されており、稼働率の向上に貢献しています。
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