静岡鐵工所のモノづくりへの想いとは？取り扱っているマシニングセンタ | マシニングセンタ大解剖

静岡鐵工所は、モノづくりにおける品質への執着と、常に進化し続ける姿勢が特徴です。製品には徹底した品質管理が施され、熟練した職人の手で精密かつ耐久性の高い製品が生み出されます。また、伝統を大切にしながらも、常に新しい可能性を模索し、革新的な製品を提供する努力を惜しみません。その結果、デスクトップタイプの超小型マシニングセンタなど革新的な製品が誕生し、静岡鐵工所の技術力と信頼性が世界中で高く評価されています。

静岡鐵工所の特徴とは？モノづくりに対する想い

静岡鐵工所の特徴は、卓越したモノづくりへの情熱と技術革新への挑戦です。同社は常に最先端の技術を追求し、高い品質と精度を実現するために努力しています。また、モノづくりに対する深い信念と情熱を持ち、顧客のニーズに応えるために革新的なソリューションを提供しています。

◇静岡鐵工所のモノづくりへの想い

静岡鐵工所は、その製品において徹底した品質管理を追求しています。素材や部品の選定から加工、組み立てに至るまで、最高水準の技術と熟練した職人の手によって、精密さと耐久性を兼ね備えた製品を生み出しています。 長い歴史の中で培われた知識と技術に裏打ちされた製造プロセスは、顧客に安心感と信頼を提供し、静岡鐵工所が誇る「メイド・バイ・シズオカの誇り」の象徴となっています。

また、静岡鐵工所は伝統的な企業哲学を大切にしながらも、常にオープンな姿勢と柔軟な思考を持ち続けています。この姿勢は、新しいアイデアや技術を取り入れることで、「切削加工」や「ものづくり」のフロンティアを開拓し、次世代のビジョンを生み出すための重要な要素となっています。

静岡鐵工所の信頼性とブランド価値は、一貫して最高水準の技術への強い信念と、品質への徹底的なこだわりによって支えられています。現場で働く人々の誇りと情熱は、製品づくりのあらゆる段階で妥協を許さず、常に全力を尽くす姿勢に表れています。素材から組立までの全工程において、熟練の技術が一台一台丹念につくり込まれています。

◇製品ラインナップ

静岡鐵工所の主要製品について、それぞれの特徴を以下で解説します。

手動フライス盤

静岡鐵工所は、オペレーターの利便性を最優先に考え、手動フライス盤の業界スタンダードとなっています。その特長は多岐にわたります。例えば、幅広い回転域を無段変速でカバーする信頼性の高いギヤヘッドを搭載し、硬・軟質の加工材に対応しています。また、左右90°旋回が可能なヘッドを装備し、斜め穴などの角度付加工にも対応しています。広いテーブルストロークと高剛性のヘッド支持構造により、幅広い加工ニーズにも応えます。

CNCフライス盤

CNCフライス盤ラインナップは、ヒザ形とベッド形の2つのタイプを用意しています。これにより、幅広い加工シーンに対応し、さまざまなワークサイズや加工内容に最適な一台を選ぶことができます。また、加工ガイダンス機能を搭載しており、斜めや円弧、穴あけなどの加工も簡単な対話型入力で行うことができます。

マシニングセンタ

静岡鐵工所の立て形マシニングセンタは、高速高精度タイプから重切削タイプ、そして超コンパクト型まで、幅広いニーズに対応する「理想の一台」を選ぶことができます。このマシニングセンタは、強力なギヤヘッドを搭載し、高速高精度の切削から大型の重切削まで幅広い加工に対応します。

さらに、室温同調型の主軸冷却装置を採用し、加工精度を追求します。幅広いすべりガイドや肉厚・重厚な主要構造など、高剛性デザインが高い動的精度を約束し、Y軸に採用された４本スライドウェイ構造が耐荷重性を向上させます。

特殊専用機

静岡鐵工所は、細かいニーズにも対応する特殊専用機を提供しています。この特殊専用機は、特殊タイプのフライス盤として設計されており、独自の加工要件や特定の用途に合わせて製造されています。静岡鐵工所の特殊専用機は、高い品質と信頼性を兼ね備え、幅広い産業分野での利用に適しています。

静岡鐵工所のマシニングセンタの特徴とは？

画像出典先：株式会社静岡鐵工所

静岡鐵工所のマシニングセンタは、産業界における重切削から精密加工まで、幅広いニーズに応えるために設計されています。その特徴は、業界屈指の重切削性能と加工精度の高さにあります。さらに、革新的な技術により動的精度が向上し、耐荷重性も向上しています。この章では、これらの特長を詳しく解説しています。

◇重切削性能が高い

静岡鐵工所のマシニングセンタは、重切削性能において優れています。その秘密は、強力ギヤヘッドの搭載にあります。VGモデルでは、高精度・高剛性の組合せアンギュラベアリングを採用し、強力スピンドルモータと２段変速ギヤによる駆動を実現しています。これにより、高速切削から大型重切削までワイドな対応が可能となります。さらに、SSR-1650ではBBTシャンク（SST）を採用して、高い工具保持剛性を確保しています。これらの特徴により、大物ワークの重切削性能が一段と高まります。

◇加工精度が高い

静岡鐵工所のマシニングセンタは、加工精度の追求においても優れた性能を誇ります。特にVGモデルでは、室温同調型の主軸冷却装置を採用しており、ヘッド全体を冷却することで最適な熱変位対策を実現しています。これにより、刃先とワークのアライメント変化を抑え込み、加工精度を向上させます。

また、潤滑油をヘッド各部に循環させることで、機械本体への熱伝導を抑止し、熱変位を極限まで抑え込んでいます。静岡鐵工所のマシニングセンタは、高い加工精度を実現するために、熱の影響を徹底的に排除し、常に最適な加工環境を提供しています。

◇動的精度が高い

高い動的精度を実現するために、幅広いすべりガイドや肉厚で重厚な主要構造を採用しています。主要部には肉厚で重量のある構造が採用され、低重心設計により高い動的安定性が確保されています。

VGモデルでは、クラスを超えたガイド幅を持つ角型すべりガイドを摺動面に採用し、堅牢な箱型形状のベッドとコラムを採用するなど、高剛性デザインを追求しています。これにより、重切削時の高負荷に対し振動を抑制し、さらなる高精度加工を可能にしています。

◇耐荷重性が向上

耐荷重性を向上させるためにY軸に4本のスライドウェイ構造を採用しています。これにより、加工時の重量物の負荷にも耐えられ、加工精度を高水準に保つことが可能です。特にSSR-1650では、各摺動部に高剛性の箱型幅広ガイドを採用し、大径ボールネジを中央配置しています。

また、摺動面には精密摺合せが施されており、長期間にわたる高精度な送りを実現しています。これにより、静岡鐵工所のマシニングセンタは、重量物の加工においても安定した加工精度を維持し、高い生産性を実現します。

静岡鐵工所のマシニングセンタを紹介

静岡鐵工所のマシニングセンタは、高速高精度タイプから重切削タイプ、さらに超コンパクト型まで、さまざまなニーズに応える幅広いラインナップを誇ります。ここでは、その中から3つの立て形マシニングセンタを紹介します。

◇B-7VG

B-7VGは、高精度かつ高剛性の立て形マシニングセンタです。幅広い角型すべりガイドと箱型コラム＆ベッドが、高い動的安定性を確保しています。また、室温同調型の主軸冷却装置により熱変位対策が行われ、高速から重切削まで幅広く対応可能です。

さらに、強力スピンドルモータと2段変速ギヤ主軸が搭載されている上に、3軸丸ハンドル＆加工ガイダンス機能によって、簡単なプログラミングで高精度重切削を実現します。

◇SSR-550

SSR-550は、生産性向上に貢献する経済的な立て形マシニングセンタです。低速から高速まで対応する主軸を備え、ATCが3秒という素早いツールチェンジを可能にします。送り全軸のカバーリングにより切粉・切削油から機械を保護し、250Lの切削油タンクを装備しています。また、室温同調オイルクーラーによる主軸の発熱対策や洗浄ガンの標準装備など、高精度加工と作業効率の向上を実現します。

◇HSR-7

HSR-7は、高剛性と高精度を徹底的に追求した立て形マシニングセンタです。摺動面中央に高精度ボールネジを配し、優れた追従性により高精度位置決めを実現しています。また、オイルフォグ装置から軸受へのオイルミスト供給により、高速連続運転時の安定性と長寿命を実現しています。さらに、90度旋回可能な操作パネルが操作をより柔軟にサポートします。これらの特徴により、HSR-7は高い加工品質と信頼性を提供します。

静岡鐵工所のマシニングセンタは、業界屈指の重切削性能と加工精度を誇る高性能な機械です。強力なギヤヘッドや主軸冷却装置など革新的な技術を採用し、高速から重切削までの幅広い加工に対応します。

さらに、高い動的精度や耐荷重性を実現し、生産性向上に貢献します。静岡鐵工所は、モノづくりに対する情熱と技術革新に挑む姿勢を通じて、顧客のニーズに応える革新的なソリューションを提供しています。 その製品ラインナップには、手動フライス盤、CNCフライス盤、特殊専用機などが含まれ、顧客の多様な要求に柔軟に対応しています。

このように、静岡鐵工所のマシニングセンタは、高い技術力と品質管理に裏打ちされた製品群を通じて、モノづくりの未来を支える存在として、幅広い産業分野で高い評価を受けています。